みなさんこんにちは!たいようです!
前回は「リエゾン」という英語の音声変化についてのお話でした。
今回はさらに「リダクション」「アシミレーション」「Flap T」という3つの音声変化について見ていきます。
前回学んだリエゾンと今回学ぶ3つの音声変化を身につけられたら、発音が良くなり、英語リスニング力は劇的に向上します!!
是非、ご覧ください。
🔷本記事の信頼性
たいよう @shiningtaiyou
https://twitter.com/shiningtaiyou
Master of English Language Teaching(英語教育修士)
【研究テーマ】応用言語学、第二言語習得論、語彙習得
理論と実践の融合がモットーの、高校英語教師17年目
🔷この記事はこんな方におすすめ
- 英語リスニングを伸ばす方法が知りたい方
- 英語学習に興味のある方
- 英語指導法に興味のある方
- 英語教員の方
【リダクション】音の脱落
英語では、大切な情報を強くはっきり発音するという傾向があります。
しかし全ての単語を同じように強く発音することはできません。だから口を休めるポイントを作るのです。
じゃあ、どのポイントで口を休めるのか?ざっくり言うと、次の3つを意識してみてください。
1つ目のポイントは
同じ子音が連続するときは、2つ目だけを発音する。
例えば take care というフレーズをみてみましょう。
発音記号に直すと[ˈteˈik kɛr]。/k/という子音が連続しますよね。
[ˈteˈkɛr]のように、1つ目の/k/を読まずに2つ目の/k/を発音します。実際に音を聞いてみましょう。
https://ejje.weblio.jp/content/take+care
他に次のようなフレーズもリダクションします。声に出して練習してみましょう。
もう一つのポイントは
語尾の破裂音 /p/ /b/ /t/ /d/ /k/ /g/ はほとんど発音しない。
ということ。
例えば but, and, ing などは「バッ」「エァン」「イン」のようにします。そうすることで口を休めて、次の語を発音する準備をするのです。
音を聞いてみてください。
but https://ejje.weblio.jp/content/but
and https://ejje.weblio.jp/content/and
ing https://ejje.weblio.jp/content/ing
このように、語尾の破裂音は意識的に弱く発音しましょう。
3つ目は「あいまい母音 /ə/ 」。Schwa(シュワ)と呼ばれるものです。
/ə/ という発音記号は脱力して弱く発音します。
この「あいまい母音/ə/」は、ストレスを置く音節の前後に現れます。ストレスを発音した後に口を休めて、次の単語の発音に備えるのです。
音を聞いてみましょうか。
about[əbάʊt] https://ejje.weblio.jp/content/about
police[pəlíːs] https://ejje.weblio.jp/content/police
この「あいまい母音」は多くの単語で使われるので要チェックです。
【アシミレーション】音の同化
アシミレーションという「音の同化」も覚えましょう。
語尾の子音/d/, /t/, /s/と、語頭の/y/が同化して音が変化します。
よりなめらかに発音するために、2つの語を結合させます。こんな感じで。
would you [wədʒúː] → 「ウジュ」
want you [wάntʃúː]→ 「ワンチュ」
miss you [míʃu] → 「ミシュ」
Flap T
「英語あるある」で、アメリカのレストランで水を頼んでもなかなか伝わらないということがあります。
waterを「ウォーター」と発音してもアメリカ人には伝わらない。「ワダー」、あるいは「ワラー」というくらいがちょうどいいみたいです。
なぜならばアメリカ英語では
母音に挟まれた /t/は、/r/あるいは/d/という音になる。
という性質があるからです。これをFlap Tといいます。
例えば party, better, laterなどもFlap Tですね。発音してみましょう。
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読みやすい構成で、理論がしっかりと理解できる、良書です📗
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発音を意識しながら英文法や頻出表現がインプットできて、一石二鳥です🐥
まとめ
いかがでしたか?
日本語には無い「音声変化」に慣れること。これが「伝わる英語」を話すためだけではなく「リスニング力の向上」にもつながるということ、わかってもらえたでしょうか?
次回は、発音や音声変化を定着させるために欠かせない「音読」にスポットをあててお話ししていきたいと思います。
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!!