みなさんこんにちは!たいようです!
今回は前回に引き続き、英語リスニング力を伸ばしたいなら、正しい発音の仕方をマスターすべきというお話です。
🔷本記事の信頼性
たいよう @shiningtaiyou
https://twitter.com/shiningtaiyou
Master of English Language Teaching(英語教育修士)
研究テーマ:応用言語学、第二言語習得論、語彙習得
理論と実践の融合がモットーの、高校英語教師17年目
🔷この記事はこんな方におすすめ
- 英語リスニングを伸ばす方法が知りたい方
- 英語学習に興味のある方
- 英語指導法に興味のある方
- 英語教員の方
カタカナ英語がまずい理由
前回の記事でお伝えした通り、カタカナ英語が染みついてしまうと、とてもまずいです。なぜならば、聞いた英語がカタカナに置きかえられてしまうから。
例えばbatという単語を聞いた時の脳内イメージは、こんな感じ。
「バット」という音を聞いて、butなのかbatなのかを即座に判断できないのです。
発音記号を見てみましょう。
batは/bˈæt/ butは/bˈʌt/
違いがありますよね。
発音記号はそれぞれの語の音を示しています。
なので、発音記号どおりに正しく発音できれば、正しい英語発音に近づきます。(日本語訛りは、完全には抜けきれませんが😅)
そのためには適切なトレーニングを積む必要があるのです。
5ステップ発音トレーニング
letter(文字)→ word(語)→phrase(句)→sentence(文)→paragraph(段落)
の5段階に分けてトレーニングしていきます。
小さい単位から大きい単位へ。スモールステップですね。
step 1 子音と母音の発音
ここでは、23個の子音と19個の母音を繰り返し練習します。
英語の発音トレーニング本やYouTube動画はたくさんあるので、気に入ったものを使って良いと思います。私のおすすめは
トレーニング本であれば『英語耳』松沢喜好著。
YouTube動画であれば、前回も紹介した『英語発音専門ドクターDイングリッシュ』ですね😊
https://www.youtube.com/user/Daikisoulcafe
まずは子音を練習しましょう。日本語と違う音がたくさんあるので取り組みやすいからです。
母音は子音よりもとっかかりにくいです。日本語の母音は、あいうえお(A, I U, E, O)の5個しかないのですが、英語には正確にいうと22個の母音があって、区別が難しいからです。
なので、即効性を感じるために、まずは子音をしっかりと身につけることをおすすめします。
口の形や舌やアゴの位置、使い方などを意識しながら、繰り返し練習しましょう。次第に音の違いに気がついてくるはずです。
step 2 音の違いを意識して
ひとつひとつの音が出せるようになったら、minimal pairsというトレーニングをします。
やり方は簡単。先ほどのbutとbadのように、ひとつだけ音の違う、似たような単語をリズムよく発音していきます。
そのトレーニングに使うワークシートはこちら。
いくつかの参考書を元に、私が編集したものです😊
PDFファイルが添付できたら、ダウンロードできるようにしてみますね!
step 3-4 フレーズ、センテンスの発音
次の段階はフレーズ(句)、センテンス(文)です。
文法書に付属している例文集を使えば、文法の定着にもなって一石二鳥🐥
楽しみながらトレーニングするには、tongue twistersがおすすめ!
例えば /s/ と /ʃ/ の違いを明確にしながら、
She sells sea shells on the sea shore.
を発音します。
最初はフレーズにわけて。
She sells sea shells / on the sea shore
慣れてきたらセンテンスへという感じで、スピードを上げながら何度も読んでみましょう。
是非こちらのワークシートを使ってみてください。
レベル別になっていますので、少しずつ負荷を上げていきましょう。
step 5 短めのパラグラフを音読
仕上げは、短めのパラグラフを音読してみましょう。色々な教材があると思いますので、自分に合ったものを探してみましょう。
発音トレーニングは変化がわかるから楽しい
すこし意識するだけで、明確な違いを実感できるので、英語発音トレーニングはとても楽しいです。
僕が受け持っている生徒たちも楽しみながら練習しています。
できなかったことができるようになると、面白いですよね。
発音トレーニングは、スポーツや楽器演奏のトレーニングに近いような気がします。
まとめ
いかがでしたか?
今回は5ステップ発音トレーニングについてお話ししました。
発音できない音は聞き取れません。楽しみながら発音をトレーニングしてみましょう!
英語学習を始める前のウォームアップとして、慣れるまで継続することをおすすめします。
もちろんこれで全てではなく、英語特有の音声変化に慣れる必要もあります。そこは、次回の記事で解説しますね。
今回も最後までお付き合いいただいてありがとうございました。
発音できない音は聞き取れない
発音記号が読めるようになるために発音トレーニングを頑張ろう!