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【英語リスニング】英語が聞き取れない3つの理由と攻略法①

きたかぜ
きたかぜ
英語って難しいよね。力を入れて勉強しているんだけど、なかなか上達しない😢特にリスニング!!速すぎて全然聞き取れないんだよね。何かいい方法ないかなー
たいよう
たいよう
英語のリスニング能力を伸ばすには、正しい発音の仕方を身につけることが大切なんですよ!具体的なトレーニングの方法を教えますね!

みなさんこんにちは!たいようです!

今回は、英語リスニング力を伸ばすためには、正しい発音の仕方をトレーニングすることが大事というお話の第一回目です。

🔷本記事の信頼性 

たいよう @shiningtaiyou

https://twitter.com/shiningtaiyou

Master of English Language Teaching(英語教育修士)

研究テーマ:応用言語学、第二言語習得論、語彙習得

理論と実践の融合がモットーの、高校英語教師17年目

🔷この記事はこんな方におすすめ 

  • 英語リスニングを伸ばす方法が知りたい方
  • 英語学習に興味のある方
  • 英語指導法に興味のある方
  • 英語教員の方

英語を聞き取れない理由

なぜ英語が聞き取れないのか?英語の音を正しく発音できていないということが理由の一つです。噛み砕いていうと、

  •  カタカナ英語の影響を受けている。
  •  フォニックスが定着していない。
  •  リエゾンやリダクションなどの音声的要素に慣れていない。

という3つの原因が考えられます。

今回は1つ目の原因である「カタカナ英語の弊害」について取り上げます。

もちろん、話し手の意図を理解するための要素は他にもあります。

たとえば、文脈や話し手の表情、トピックの背景知識などです。こうした非言語的要素についても、追って取り上げていきます。

カタカナ英語と本物の英語は別物

きたかぜ
きたかぜ
カタカナ英語かー。確かに!僕の英語がそうかもしれない😢全然英語っぽく発音できないんだよね💦
たいよう
たいよう
なるほど。日本人だから仕方ない面もあるんだけど、しっかりとしたトレーニングをつめば、必ず解決できますよ😊

小学校3年生になると、子供たちはローマ字を習い始めます。教室にこんな表が貼ってあったりしますよね。

https://allabout.co.jp/gm/gc/190012/photo/1521030/

ローマ字学習は、たとえばキーボードのタイピングには必要な知識ですし、学習する必要があるのは明らかですが、英語との違いを明確にしなくてはいけません。

ローマ字学習って国語の授業で扱うんですよ!

表をご覧になるとお気づきになるかと思いますが、ローマ字はN(ん)以外、全ての文字に母音(A,I,U,E,O)がくっつきます。

例えば、book📘という単語をローマ字英語で発音してみると、そのままBUKKUですよね。一つ一つの文字に母音がくっついてきます

しかし英語の音は違います。

発音記号は/bˈʊk/。KUという母音で終わるのではなく/k/という子音で終わります。

実際に音声を聞いてみてください。

https://ejje.weblio.jp/content/book

次に文単位で見てみましょう。例えば

I like reading books.

聞いてみてください⬇️

https://ejje.weblio.jp/content/I+like+reading+books.

これをローマ字では

AI LAIKU RIIDINGU BUKKUSU.

と発音しますよね。そのまま読んでみましょう。英語との違いがわかりますよね😊

ローマ字のまま発音することをカタカナ英語とします。

音が違うだけではなく、一文の長さも変わってくる。文字列の長さで見てもわかるかと思うのですが、一つ一つの語に母音がくっつくことで、ローマ字は一文が長くなっています。

これが積み重なると当然聞き取りについていけなくなります。

(リエゾンとかリダクションのような音声的要素も関係していますが、これについては後の記事で解説します!)

カタカナ英語がじゃまをする

自分で発音できない音は聞き取ることができません。ローマ字をそのまま読んだカタカナ英語で発音すればするほど、英語リスニングには負の影響があるのです。

実際に、Akamatsu(2013)は,

初期の Phonological awareness が重要であるにもかかわらず,ローマ字を低学年で学ぶことは,アルファベットが日本語の音に対応しているかのような誤解を与え,誤った英語発音が初期に定着する恐れがある

引用:Akamatsu, N. (2013). A study of phonological awareness: Creating links with early literacy. JASTEC, 32, 187-211.

と警鐘を鳴らしています。

またKawasaki(2013)はlanguage transfer(言語転移)の問題に触れ、

日本のEFL学習者には日本語のdecoding skillsが転移している。特に一文字一音のローマ字ルールは負の転移である。

引用:Kawasaki, M. (2013). A comparison of the decoding skills of children and adolescents:

と結論づけています。

打開策はないの??

きたかぜ
きたかぜ
よくわかりました。で、打開策はないの?
たいよう
たいよう
フォニックス指導を繰り返し行うべきです。特に、英語学習の入門期である小学校で徹底して身につけさせるべきです!

発達段階に応じてとるべきアプローチは変わってきます。ここでは入門期である小学生への指導について話します。高校生以上の段階でとるべきアプローチは次回、ご紹介します。

まず大前提として、英語学習の入門期である小学校の段階では、理屈ではなく自然に正しい音を定着させるように心がけます。

まずは

alphabet name(アルファベットの名前)とalphabet sound(アルファベットの音)を扱いましょう!

YouTubeに有益な動画が色々ありますが、私のお気に入りは⬇️

https://youtu.be/jKp1gB_Ir0k

授業のウォームアップで毎回取り入れたいところですね。

そして何よりも指導者である教師自身が、正しい発音の仕方を身につけなくてはいけません。よきロールモデルになるために。

英語発音に関しては、【英語発音専門ドクターDイングリッシュ】というYouTubeチャンネルがおすすめです!

https://www.youtube.com/user/Daikisoulcafe

まずは初期の段階でローマ字英語と本物の英語を混同させないこと!

ここから始めましょう!

まとめ

今回は、英語リスニング力を伸ばすためには、正しい発音の仕方をトレーニングすることが大事というお話の第一回目として、「カタカナ英語の弊害」について取り上げました。

こんな感じで、次回以降も英語リスニングを攻略するための具体的な方法について取り上げていきたいと思います。

今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました

 

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