
こんにちは。たいようです。
2022年、始まりましたねー。皆さんにとって本年が良き年となりますように!
さて私ごとですが、2022年は「大変化の年」になることが確定しています。2つの大きな変化があるからです。
まずは、2022年3月31日付で、19年間勤めてきた「公立高校教諭」を「退職」し、「民間企業へ転職する」ことになりました。
昨年11月末に退職の意思を校長に伝え、受理されました。1月に退職者説明会があり、年明けから具体的な準備が進んでいくようです
そしてもう一つ。教員になった時から「いつかは…」とおぼろげに考えてきた「書籍出版」が実現しそうです。
「Google Workspaceを使った新しい学びと業務効率化」というテーマで、Google Workspace実践&アイデア本を、某出版社から7月に(まだ正式な日程は決まっていない)出版予定です。
*今回の記事は「転職」の方にスポットを当てたいので、「書籍出版」についてはまた改めて記事にします。
この2つの大きな変化に伴って、日常の色々なことが、これまでとは大きく変わることでしょう。その変化へのワクワクがとまらない、2022年元旦です。
Twitterの140字ではとても全てを伝えきれないと思い、ブログという形でまとめることにしました。
今回の記事は一つ目の変化となる「転職」にスポットを当ててお話ししたいと思います。
長文になりそうですが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
目次
コンサルティングファームが運営する通信制サポート校
*学院長の許可を得た上で、ここから転職先の紹介をさせていただきます。
https://sairu.co.jp/highschool
私は4月から、法人営業・マーケティングを中心にコンサルティングサービスを提供する会社 の「学校事業」として2022年4月に開校する通信制サポート校に、転職することになりました。
学校名は「サイルビジネス学院高等部」。「高校生からのビジネス入門学校」です。
私が転職を決めた理由は
①「時代にあった新しい学校を作りたい」という理念が刺さったこと
② 開校に至るまでの物凄く綿密な取り組みを知る中で、「ここでなら自分自身も間違いなく成長できる」と直感的に思ったこと
③ 運営会社であるコンサルティングファームの株式会社才流(サイル)のビジョンや経営方針、そしてこれまでの実績に共感できたこと
の3つがまず挙げられます。加えて
④ 株式会社才流の正社員として、学校事業に一から関われるということ
⑤ 完全リモートでの勤務になるので、柔軟な働き方ができるということ
⑥ 大幅な収入減とはならず、年収が現状とほぼ変わらないこと
という点からも、大きな不安を感じることなく新たな挑戦ができると確信しました。
もちろん、リスクゼロではありません。しかし現職を続けるにしても何かしらのリスクは必ずありますし、そもそもゼロリスクは存在しないと思うタイプの人間です。
だったら、目の前に現れたチャンスに飛び乗った方が後悔しないだろうと明確に考えがまとまりました。
このような背景から「公務員を早期退職して40代で転職する」という、自分にとっての大きな決断に至りました。
サイルビジネス学院高等部とは

サイルビジネス学院高等部での3年間を通した学び方のイメージは、こんな感じです。

完全オンラインの学校であり、SlackやNotion, Google Workspaceを使って、授業やプロジェクト活動、HRなどを行っていきます。
これまで培ってきたGoogle Workspaceのスキルを思う存分使うことができるのは嬉しすぎます!
そして1日のスケジュール例はこんな感じです。
https://sairu.co.jp/highschool/daily-schedule
朝礼(朝のSHR)に始まり、午前中は高校卒業資格に必要な勉強をします。その後担任との定期面談。起業家・事業家の話を聞くという時間を設けています。
そして午後からは、運営会社がこれまでに積み上げてきたメソッドをベースに「高校生でもわかる」内容に落とし込んだデジタル教材やグループワーク、プロジェクト活動を通して「ビジネスの立ち上げ方」を学ぶというカリキュラムの学校です。
「高校進学」のタイミングだけでなく、編入や転入にも柔軟に対応することで、より多くの生徒の新たな才能や可能性を引き出していく。
そんな「新しい学びの形」を目指しているのがサイルビジネス学院高等部です。
新たな教員の形

私は「カリキュラム開発教員」として
① 教材作成(専門家が作った素案を高校生でもわかる形に落とし込んでデジタル教科書を作る)
② プロジェクト型授業のメソッド開発
③ 担任業務(生徒のメンタル面でのサポート)や学校行事や学校生活のなどの設計
④ 私が授業を行うわけではなく、オブザーバーとして参加し、授業の進め方に関して講師にフィードバックを行う
といった業務を担っていくことになります。
当然ながらビジネスは全くの初心者ですが、「教材作成力」や、「生徒理解」、「授業の実践知」といった部分は、高校教員として19年間培ってきた専門性を活かすことができると確信しています。
また、そうした専門性を発揮することが会社(学校)側から求められていると理解しています。
そして「生徒と一緒に自分自身もビジネスの立ち上げ方を学ぶことができる」ということにも、大きな魅力を感じています。
「カリキュラム開発教員」。既存にはない「新たな教員の形」を作っていく、とても素敵な業務を担うことになります。
きっかけを与えてくれた「LIFE SHIFT」
2020年の大晦日にこんな図解ツイートをしました。

https://twitter.com/shiningtaiyou/status/1344418536123322368?s=20
私はここ数年、「公立高校の一教員としてキャリアを終えることが、”自分にとって” 正解なのか?」という思いを強く持っていました。(誤解の無いように書きますが、公立校の教員というキャリア自体を否定しているわけではなく、「私自身の」キャリア観や人生観の問題でした。)
きっかけとなったのは2019年の年の暮れ。2020年代に変わる節目を前に読まなければいけないという思いに駆られ、すでに読了していた「LIFE SHIFT」を再度、熟読したことが、大きなターニングポイントでした。
特に刺さったのが「自分をリ・クリエーションするために余暇の時間を有効に使い、常にスキルアップをしていかなければ、100年時代を生き延びていくことはできない」ということでした。
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皆が平等に年齢を重ねていきます。これから退職(65歳)までの約20年間。果たして「自分自身」は、今と同じエネルギーを持って「教員」という仕事を続けていけるのか?
さらに退職後の数年間、場合によっては10数年間は何かしらの形で働くことになるでしょう。そうなった時に自分に何ができるのか?
ここ数年間、常に自問自答を続けてきたのです。
「自分の世界」を広げてくれたSNS

「何かを変えなければいけない」という思いから、2020年1月2日にTwitterを始め、2月には当ブログを開設し、アウトプットをすることを始めました。
Twitterを使う目的がはっきりしていたので、ツイート内容には十分に気をつけ、ブログも含めて「自分自身の学びのアウトプット」という形に徹するようにしてきました。
それから2年間。Twitterでは教員アカウントだけでなく、異業種の人やフリーランスの人を積極的にフォローし「世の中にはいろいろな生き方をしている人がいる」ということに気が付くことができました。
また、ブログと図解を軸に積極的にアウトプットを続けてきたことで、ライティング能力やデザイン力のトレーニングにもなりましたし、「インプットした学びが深まる」というメリットも確実に感じることができました。
SNSを通して建設的にアウトプットすることで、受け身の学びでなく能動的な学びになり、それが教員という本業にも間違いなく繋がりました。
退職が決まるまで

今年の4月から勤務校が変わったのですが、将来に対する自問自答は変わらず続きました。
「この閉塞感を打破するためには、結局、働き方を変えるしかない」という結論に至ったのは6月頃だったかと思います。そこから「どんな可能性があるのか」という方向に思考が変わっていきました。
そして夏頃には、「2023年4月までに何かしらの形(例えば非常勤+副業)で独立しよう」と決意をし、家族にも少しずつ、そうした話をするようにしてきました(半分冗談で聞いていたかもしれません)。
それと並行して転職も視野に入れて、Wantedlyのアカウントをとりあえず開設しました。自分がやりたいことは「ICT✖️ 教育」であり、そうした企業を中心に検索していました。(実際に応募まではしていませんが)
そんな11月のとある日に、サイルビジネス学院の学院長からTwitterDMが届きました。
その文面と添付されたHPを熟読し「これだ!」と思い、すぐに返信。その場でZoomミーティングの日程が決まりました。
数日後に行われた2時間にわたるミーティングでさらに詳しく話を聞き、理解が深まるとともに、「是非、ここで働きたい」という思いが強くなりました。
アウトプットが評価された

さらに数日間、募集要項を熟読し、自問自答を繰り返したところで、家族に相談。数年来悩んでいたことを家族は知っていたので、意外にあっさりと了承してくれました(感謝!)。
それを受けてエントリーフォームを送信。職務経歴書と、過去に作成したデジタルコンテンツの添付も求められました。
ここで、この「たいようらぼ」とこれまでにTwitterで発信して評価の高かった図解を数点も併せて提出しました。
その後、アウトプット課題や適性検査などを行いました。
次は管理職に「退職の意思を伝える」ステップになったのですが、採用が決まっていない段階でこういう話をしても良いものかと逡巡し、学院長に相談しました。
「提出いただいた職務経歴書とデジタルコンテンツの内容、オンライン面接での評価から、ご一緒させていただきたいと思っているので、問題ないです。」という言葉をいただきました。
それを受けて、校長に「退職の意志」を伝えました。ここに至るまでの過程や、考えてきたこと、自分自身のライフプランを包み隠さず全て話しました。
2時間くらい話したような気がします。
さすがに驚いていたようですが(書籍出版の件もあって、二度驚いたとのこと)、最終的には理解してくださり、教育委員会に報告してくださることになりました。
今後は、「退職者説明会」に参加し、事務手続き上の説明を受けることになります。
40代からの転職

一昔前までは「転職35歳限界説」という言葉がありました。しかし、現在はミドル採用を積極的に行う企業も増えています。
少子化による労働力不足という背景もありますが、日本で長らく続いてきたメンバーシップ型雇用からジョブ型雇用に少しずつ変化してきているのではないでしょうか。
企業側は「即戦力」としてのミドル人材を積極的に採用する方向に変わってきているようです。
私の場合、「幸運」にも採用側が求める採用条件に合致したことが、思わぬ形での転職という結果になりました(一般的な転職活動はしていません)。
見出してくださったサイルビジネス学院高等部には感謝しかありません。
社会がものすごいスピードで変化している時代。
「学びの多様化」や「価値観の変化」に伴い、すでに2万人以上の生徒が通うN高や、ホリエモンが主催するゼロ高、そしてサイルのような「新しい形の学校」が増えていく可能性は十分にあると思います。
今後、「教育の専門家」としてこれまで培ってきたスキルや経験が求められるような、これまでとは違った形での「教員の転職」の可能性が広がるかもしれません。
まとめ
随分と長い記事(過去最長)になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
残りの3ヶ月余り、現職の仕事を最後まで丁寧にやり切って、これまでお世話になった方々への報告をしっかりと果たした上で、4月からの新しいチャレンジに挑みたいと思います。
次回は「書籍出版」についてお話しします。
それでは、今日も良い一日を!